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パープルムーン の円香(まどか)女王様がコラムを書いてくださりました。

 こんにちはパープルムーンの円香です。

気候が不安定です。
体調を崩しやすい季節ですね、五月病は緊張から抜け出した瞬間のギャップだそうです、
肩の力が抜けた事を大いに喜びながら、緊張はSMで程よく補ってください。


さて、今回は「調教」について考えていた事を纏めてしまいたいと思っています。
調教とは、何だろうかと思っていたのです。
「淫乱な雌奴隷になれるように調教」「女王様に逆らえない従順な奴隷に調教」
「羞恥快楽調教」「苦痛快楽調教」「鞭調教」まあ、
SMの住人が好きな言葉に「調教」とつける事は簡単なわけですが、
そもそも調教ってなんだ?と思ってしまったのです。

調教というのは、物の本によると主や人間そのものに従順になれるようにトレーニングする事なのですが、
猛獣を従える事には近頃倫理的によく思われない事が多いようです。
犬は人と共存して仕事をする事が好きな個体が交配されてきましたし、
イルカやシャチは芸をすることを楽しんでいる様です。

「調教」という文字を分解していくとまた面白くなってきます。
調という字は「物事のつり合いが取れる」「物事の進み方」「作る」「詳しく見る」「おもむき」
教という字は「ならわせ、導く」
簡潔な所でその様になっています。

「様子に合わせて習わせ導く。」
「主との釣り合いが取れる様に習わせ導く。」
ざっくりと二つのとらえ方が出来、イルカは前者の要素が強く、
猛獣は後者の要素が強いのではないかと思います。
では、SM的調教とはこの二つを主体にどうなっていくのでしょうか。

「様子に合わせて習わせ導く。」というのはプレイ的な要素が強い。
鞭をどの程度受けられるか、アナルに何が入るだろう、何回いけるだろう、
呼吸管理、射精管理、緊縛もそうですね、後手が良いのか、吊れるのか。
これ等全て受け手の様子に合わせて行われます、
細心の注意を払い、気を使い、耐えられる場所からほんの一歩先や一歩手前、
ある種の駆け引きであり、受け手さんが主体になる事です。
そしてSMクラブでのプレイはこちらがメインかと思われます。

「主との釣り合いが取れる様に習わせ導く。」という要素は、
煙草を持ったら火をつけて灰皿を掲げ持つ様な、重い物を率先して持つ様な、
主と共に居る方法論の習得、身なりも含まれるでしょう、
主の横にいる事を意識させられますし、主の想いが色濃く表れます。
多頭飼いの場合は先に飼われている者に習うでしょうし、主からの導きもあるでしょう。
SMクラブでいえば女王様がプレイ可能な日に出向くのもその一つですし、
好みの煙草の銘柄を把握していたり、
好きな飲み物を差し入れしてくれたり(聖水の為であったとしても笑)

この二つの調教の要素が混在しているのは、
人間のマゾの他には犬や馬が当てはまるのではないかと思いますし、
ドッグプレイとポニープレイを想うとすんなりと納得出来て気持ちがいいです。
主と従の想いがどちらも同じ様に存在して、
そのバランスも調和されているとSMはとても濃密になるでしょうし、
濃密になるためにかける時間が調教です。
私はSMの調教には「プレイ的な技術(どんな相手にも対応できるのが理想)」と
己の従属者に対する願望(私はサファリパークの様な多様性が理想)」が必要なのだろうと思いました。







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